「あの人、PCに強いんだよね」
「私、PCに弱くて…」
そういうやりとり、よく聞きますよね?
こういう時の「PC」って何を指しているんでしょう。
というのも、私はかつて、この疑問をずっと持っていたのです。「何を学べば『PCに強い』私になれるんだろう?」って。
私はきちんと就活をする学生ではありませんでした。
混んだ電車が苦手。
集団行動が苦手。
決まったところにじっとしていなければいけないのが苦手。
決まった時間までそこにいなければいけないのが苦手。
これでは、会社員に向くわけがありません。
会社員になって定年まで同じところに勤める自信がまるでなかったのは当たり前です。
でも、何か仕事はしないといけないとはわかっていたので、何か売り込める技術を持とうと考えました。
何がいいんだろう?
オフィス仕事の面接を受けるには、PCスキルを聞かれることが多いみたい。
なるほど、PCはマスターしたほうがよさそうだ、と思って、何かPCの資格なり検定なりを調べてみようと思ったわけですが、
Excel?…パワポ?…シスアド?…WEBデザイナー?
調べれば調べるほどいろいろなジャンルがあって、見慣れない用語が並ぶばかり。
書店に行けば専門雑誌も本も分厚く、どれを読めばいいのかわからない。スクール情報はどれこもこれも受講料は高額だし、そもそもどのコースに行けばいいのか謎。
何をすればいいのか、どこから始めればいいのか、まったくちんぷんかんぷんでした。
当時の私はせいぜいWordが多少(学校のレポートを書ける程度に)使えただけで、
自分がPCで何をしたいのか、どの業種に行きたいのかもわかっていなかったのですから、迷うのも当然のことです。
そして、あまりのわからなさにやがてエネルギーは尽き、PCの資格取得をあきらめ、
PCスキルをあまり問われなかったサービス業に拾われるのですが、
今にして思えば、これが結果としてWEBマーケティングへの道に進むきっかけになったのでした。
(集客しないと自分のギャラも危うかったから、どうすればお客さんを呼べるか悩むようになった。
弱小企業ゆえにセールスの担当とか企画の担当とかも分かれてないから、組織の壁もなくいろいろ試せた。
そして弱小企業ゆえにお金がないので、できるだけお金をかけずに最大の効果を得られる方法でなければならなかった。
→インターネットしかなかった。
※このお話は長くなるので改めてにしたいと思いますが、上記4行にものすごく大事なことがごっそり含まれています。)
補足すると、Excelやパワポは、会社員として働く場合に重宝されます。
履歴書に書くなら、Excelやパワポのスキルは確実に見栄えします。お給料も上げてもらいやすいだろうと思います。
これに対して、WEBマーケティングのスキルは、そんな「会社員として優秀な人」を雇い、お給料を上げてくれる「会社そのもの」を成り立たせる役割を持ちます。
会社が社員にお給料を払い続けるためには、会社が存続し、利益を出し続けるということが前提なのですから。
もし、あなたがこれからもずっと今の会社でお給料を受け取る立場にいることが確定しているなら、Excelやパワポの腕を磨くことには意味があります。
現場の上司も評価してくれやすいでしょう。
でも…もし、あなたがもっと好き勝手に生きたいと思うなら、
あるいは、今の勤務先の会社がこれから一生分のあなたの生活費を払ってくれる保証があるか、安心できない気持ちが少しでもあるなら。
WEBマーケティングを知っておくことは、たぶんものすごく役に立ちます。
それは、どんな商品でも、そしてあなた自身さえも、価値に変え、お金に換えるスキルだから。